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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[747]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/24(月) 23:43:09 ID:???
「も、申し開きの言葉もありません……。で、ですが、傭兵の中にはあまり、
こういう仕事のできる人がいないらしくって……、それで僕が、あの、僕、故郷では
商売の手伝いなんかもしていまして、」
『あ、本当に丁稚どんだったんだ』
しどろもどろに釈明を試みるカイルに、頭上で呑気にピコが言う。
ふと気付いたように、森崎がカイルへと尋ねる。
「故郷で商売……ってーとお前、もしかして軍部の人間じゃないのか?」
「は、はい、僕も傭兵です、隊長!」
「何だ、そうかよ。ならその軍服は……」
『掠めてきたとかだったら、ちょっと驚くよね。―――ひゃあっ』
茶々を入れるピコを無言で払いのけると、森崎が促す。
「あ、あの、僕は職務上、向こうの軍令部にも出入りしなきゃいけないので それで大佐から、
特別に制服を支給されて……」
「ああ、軍令部は王城の隅っこだもんな。平服じゃ色々マズいか」
「は、はい。隊長くらい有名な方なら、構わないんでしょうけど……」
「いや、結構じろじろ睨まれるぜ。正直、あんまり顔出したくない場所だ」
隊長就任以来、顔合わせなどを行うために幾度か足を運んだ記憶を思い起こす森崎。
正門は文字通りの門前払い、物資搬入の勝手口へ通され、白眼視と嘲笑を浴びながら
狭く汚れた通路を行き来したのは良い思い出ではない。
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0ch BBS 2007-01-24