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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[770]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/09/27(木) 19:36:37 ID:???
ジョゼ・トゥーリオ。
トニーニョやネイと共に西洋圏からやってきた、傭兵大隊の一員である。
「ったく……驚かせんなよ」
『もう、びっくりするなあ!』
「僕だってまさか、練習場で味方にばっさりいかれそうになるとは思わなかったよ……」
「……スマン」
黒人特有の、ぷくりと厚い唇を尖らせるジェトーリオに森崎が頭を下げる。
「まあ、その様子だと身体はすっかりいいみたいだね」
「おかげさんでな……そういや、他の二人はどうした?」
森崎が尋ねたのは、ネイとトニーニョのことである。
この三人はいつも行動を共にしているような印象があった。
無論トニーニョが夏至祭に現れたように、実際にはそれぞれの時間というものがあるのだろうが、
それにしても常日頃からネイに文字通り密着しているジェトーリオがこうして一人でいるところは
少なくとも森崎はほとんど見かけたことがない。
「ネイくんは走り込み……の途中で見かけた女の子と遊びに行ったよ。トニーニョは知らない」
問われたジェトーリオが、さらりと答える。
ネイと共にいる時とは違い、感情の抑揚があまり感じられない口調である。
「あの野郎……」
『ていうか、絶対それを狙って外まで走りに行ったよね』
この訓練場は軍事演習用の広大な敷地を確保している。
外周を走るだけでも相当な距離で、敷地を出てまで走る必要は全くない。
そして訓練場の中には、一部の軍事務官を除いて女性というものはほとんど存在しなかった。
帰ってきたら鍛錬メニュー三倍だ、と決意する森崎が、はたと何かに気づいたように、
ジェトーリオへと問いを重ねる。
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0ch BBS 2007-01-24