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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[802]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/04(木) 00:34:37 ID:???
「……まあ、そうだな」
「ところで隊長さんよ」
板金鎧でも両断しそうな大斧の迫力に頷いてみせた森崎に、カルツが唐突に話題を変える。
「おんし、こん国の軍がまた徴募かけよるゆう話、聞いちょるかい」
「……? そりゃ、お前らだってそれでここにいるんじゃねえか」
先のイリハ会戦でも多くの将兵を失ったドルファン軍である。
傭兵の徴募は定期的に行なっているという話だった。
「いやの。ワシら、確かにスィーズランドで徴募に応じてこん国に来たんじゃが」
「だろ」
スィーズランドは永世中立を標榜する国家である。
文化的・軍事的にも世界の最先端を担っている大国であり、欧州の熟練した傭兵や
大手の傭兵団はその殆どが同国のギルドに登録することで各地の戦場へと斡旋されている。
中立国ゆえに地域紛争の当事国同士が互いにスィーズランド経由で傭兵を雇用することも
日常茶飯事であり、他ならぬ森崎自身も、そしてイリハで対峙した欧州最強といわれる傭兵団、
ヴァルファバラハリアンもまたスィーズランドの傭兵ギルドに登録されている。
「それがどうも、ドルファンゆう国はワシらの他にも、西洋圏で大規模な徴募を
かけちゅうゆう噂があってのう」
「西洋圏で? ……まあ、ない話じゃねえだろ。現に俺らの仲間にも何人かいるぜ」
トニーニョやネイ、ジェトーリオの顔を思い浮かべながら言う森崎に、
しかしカルツは尚も胡乱げな顔で続ける。
「それが何でも、百や二百じゃきかんゆう話でな」
「なにィ……?」
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0ch BBS 2007-01-24