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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[816]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/12(金) 21:12:54 ID:???
『やっさしー。別に振り払ってもいいのに』
「……まあ、大体こんなことになるとは思ってたんだよ」

くるりくるりと頭の周りを回りながら冷やかす相方にもごもごと答えながら、
森崎は手を繋いだまま前を走る少女を見やる。
短い髪が風に靡いて、毛先がふるりふるりと揺れていた。

(つーか……足、早いな)

年端もいかぬ少女である。
しかし日々教練で鍛え抜いている森崎に勝るとも劣らない足を持っているようだった。
無論森崎とてただ早く走るための鍛錬を積んでいるわけではないにせよ、その事実は単純な感心に値した。
しかも僅かながら次第に顎の上がり始めた森崎と比べて、少女の息遣いはまだ小気味のいい律動を
刻んだままでいる。

(……元気なこった)

森崎が初秋に出会った少女の、それが第一印象であった。


***


0ch BBS 2007-01-24