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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[821]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/13(土) 13:33:45 ID:???
首を振り振り森崎が言うのへ、ハンナがきょとんとした顔で訊き返す。

「元の話ってなんだっけ?」
「……俺がどうしてこんな目に遭ってるのかと、俺がどうしてこんなところにいるのかと、
 ついでに俺がどうして昼日中からこんなに疲れなきゃいけないのかって話だ」

ぐったりとした顔で告げる森崎。

「……とにかくお前、ハンナは、いつものように授業をサボろうと学園の塀を乗り越えたところ、
 何だか知らんがカッコいいお兄さんに抱き止められた、と」
「訂正。自主練に行こうとしたら、何だか知らないけど外人の不審者に抱きつかれてたんだよ」
『見解の相違だねえ』

肩をすくめて言うハンナは、しかし既に言葉ほどの嫌悪感を示してはいない。

「不審者ってお前、突然人の上に落ちてきたヤツに言われたくないんだが」
「うっ……そりゃあ、よく確認せずに飛び降りたボクも悪いけどさ……」

長い時間を走っている内に混乱から立ち直り、客観的に状況が整理できていたものか、
ハンナが怯んだように言葉を濁す。
ここぞとばかりに、森崎が反撃に移ろうと―――




0ch BBS 2007-01-24