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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[839]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/18(木) 18:23:15 ID:???
「ね、こないだの戦いで活躍したっていう傭兵の隊長さん……だよね」
「あー、まあ、活躍したかどうかは知らんが……傭兵は、傭兵だ。今は隊長でもある……が」
『またまた、照れちゃって』
「……」
『わあっ! 何するのさ!』

退屈していたのかやかましく茶々を入れるピコを、何気なく腕を伸ばす仕草を装って追い払う森崎。
暗闘に気づいた風もなく、ハンナが何度も頷く。

「……やっぱり」
「だったらどうした」

しばらく森崎を見上げたままでいたハンナが、森崎から手を離して立ち上がる。
と、意を決したように口を開いた。

「練習、みてほしいんだ」
「……は?」

予想外の言葉に、思わず訊き返してしまう森崎。

「ボクの練習。走るとこ、見てほしい。それで、直せるところがあったら教えてほしいんだ」
「なにィ!? 何で俺が……」
『まあ、競技は素人だしねえ』

懲りずにまとわりつく相方の言葉も、今度ばかりは正論である。
しかしハンナは訥々と続ける。


0ch BBS 2007-01-24