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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[869]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/20(土) 01:26:42 ID:???
「……っと! 大丈夫か、ハンナ!」
「へ、へへ……」
小麦色の肌を垂れ落ちる汗に、森崎の腕にぐったりと体重を預けるハンナが滑り落ちそうになる。
かろうじて抱え直したその身体は、内に秘めた熱をすべて解き放つように熱い。
「おい、大丈夫か!?」
「ちょっと……、はりきり、すぎた……かな」
荒い呼吸の中で無理やりに笑みの形を作ってみせる、その紅潮した顔が痛々しかった。
「あは……。コーチにいいとこ……みせたくて」
「馬鹿! ……大事なときほど平常心、だ」
「はぁい……」
渋面を作る森崎の腕の中、首肯しようとして身じろぎするハンナ。
何はともあれ少女を休ませるべく、森崎はその肩を抱えるようにして芝生へと移動する。
「……」
「……」
懐中から取り出した手拭いを芝生に敷くと、その上にハンナを寝かせる森崎。
そのまま静かに呼吸を整えていたハンナが上体を起こしたのは、しばらく後のことである。
「……ふぅ」
「もう起きて大丈夫か?」
「うん、平気。……ありがと、コーチ」
少し照れくさそうに言うハンナに、森崎が深々とため息をついて首を振る。
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0ch BBS 2007-01-24