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1- レス

【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[903]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/25(木) 00:47:57 ID:???
唐突に声を上げたのはロリィである。
ととっ、と三歩ばかり駆け出すと、くるりと森崎に向き直ってスカートの裾を摘み上げる。
にっこり笑って言うことには、

「今日は、お誘いいただいて、ありがとうございます!」
「おう、ちゃんと言えるなんて偉いな」

可愛らしい淑女の礼に、笑みを返して言う森崎。
嬉しそうに再び駆け寄ってきたロリィが、ぺたりとレズリーに抱きついた。
呪いが解けたように、レズリーがはっとしてロリィを見やる。

「へへー。レズリーお姉ちゃんに、そう言うんだぞって教えてもらったの!」
「ロリィ……それは言っちゃダメだってば」
「……?」

思わず天を仰ぐレズリーと、苦笑する森崎。
それを見たロリィが不思議そうな顔をする。
ひどく和やかな空気の中、ちらりと日の高さを見た森崎が大仰な身振りで言う。

「さて、お嬢様方。そろそろ参りましょうか」
「わ〜い、ロリィ、お嬢様だって!」
「……気持ち悪い喋り方すんな」


0ch BBS 2007-01-24