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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[906]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/25(木) 00:51:30 ID:???
「……ハン、こんなんじゃ肩慣らしにもならねえな」
サウスドルファンの広場に、剣術大会の会場として設けられたステージがどよめいている。
その中心にしてどよめきの対象は、他ならぬ森崎有三であった。
「ほら、審判さん。頼むぜ」
「あ、そ……そこまで! しょ……勝者、ユーゾー・モリサキ!!」
森崎自身に促され、審判の男が片手を上げて宣言する。
小さく息をついた森崎が剣を収め、ステージから降りていこうとするその時になって、
ようやく会場から歓声が上がった。
「う……うわあああ!!」
「すげえ! 何だありゃ!?」
「あいつがイリハでヴァルファを倒した東洋人だってよ!」
歓声は、瞬く間に爆発的な勢いを得て会場を包み込んでいく。
観客が一時声援を送ることも忘れ、息を呑んだのも無理はなかった。
これまでの四戦を見渡して、森崎と刃を三合打ち合わせた者は誰もいない。
文字通りの鎧袖一触であった。
「すごい! お兄ちゃん、すご〜い!!」
「ふ、ふん……やるじゃないか」
関係者ということで観客席の最前列に席を用意された二人に軽く手を振ると、
森崎が控え室として設置された天幕の中へと戻っていく。
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0ch BBS 2007-01-24