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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[928]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/26(金) 22:39:45 ID:???

「そォ、れッ!」

掛け声とともに振り回された斧槍が、森崎の間合いの外から迫る。
磨き上げられた斧の横薙ぎにぎらりと煌めくのをすんでのところで躱した森崎の背に、
たらりと冷たい汗が流れる。

(……命のやり取り、じゃねえんだよな?)

本当に寸止めをする気があったのだろうか。
いちどきに跳ね上がった鼓動を胆力で鎮めつつ、森崎が一歩を踏み込む。
狙いは大振りで体勢を崩したフェルドマンの、空いた横腹である。
分厚い装甲の上から叩いたところで剣を傷めるのは森崎の方。
ならば、と絞った軌道は鎧の継ぎ目だった。

「……ぬぅ!」

が、フェルドマンとてやはり歴戦の勇士である。
咄嗟に片足を引いて半身になると、なんと森崎の刃をその鎧を纏った腹で正面から受けてみせたのであった。

「なにィ!?」
「フゥ……効かんな、若いの!」
「無茶苦茶しやがって……祭りで死んでもしらねえぞ!」

言い捨てた森崎が飛び退いて間合いを取り直すのへ、フェルドマンがにい、と口の端を上げて応える。

「望むところよ!」


***


0ch BBS 2007-01-24