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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】


[939]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/10/27(土) 01:02:26 ID:???
長柄の得物、それも重量のある斧槍を振るう男の軸足はそう容易く動かせない。
小さな円軌道を描いた剣先が、フェルドマンの鎧に覆われた膝を横合いから叩いていた。
関節の破壊を狙ったものでは、勿論ない。
手先で振った剣にそこまでの力はなかった。
森崎の目的は、単に男の重心を崩すことにある。

「それだけのガタイに鎧、長柄と一式揃ってんだ、足捌きにゃ気を遣うだろ!」
「ちィ……!」

巨躯を支える軸足にかかる下向きの力を、斜めに逸らす。
無論、言うほど容易いことではない。
タイミングと力加減、打撃の角度が合わさって初めて可能となる一撃であり、
それを成し遂げるだけの力が森崎に備わっているということであった。
軽快な金属音と共に、ぐらりと漆黒の鎧が揺れた。

「……ここだ!」

好機と見た森崎が剣を引き、更に踏み込む。


***


0ch BBS 2007-01-24