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【貴族の傲慢】異邦人モリサキ2【傭兵の意地】
[961]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/10/27(土) 17:51:49 ID:???
踏み込んだ森崎が、体勢を崩した漆黒の騎士の肩口を一直線に突く。
やはり鎧の継ぎ目を狙った一撃である。
急所を前に刺突を寸止めすれば、それで勝利が宣告されるはずであった。
しかし。
「させぬッ……!」
「!?」
フェルドマンとて、むざむざと敗北を待つ男ではない。
森崎の剣先が己が左の肩を狙うものと認め、更には槍の引き戻しが間に合わぬと見てとるや、
なんと黒騎士、斧槍を投げ出すように片手を放し、その鉄の篭手に包まれた腕を剣の腹へと
叩きつけるように外側へと弾いたのである。
「ふン……!」
「っ!」
鉄は鉄を斬れぬ。
嫌な音を立てながら、森崎の突きが流れる。
互いに体が開いた刹那、血相を変えて横っ飛びに退いたのは森崎であった。
間一髪。
その細身の体躯があった場所を吹き抜けたのは、黒騎士が片手一本で引き戻してみせた
鈎斧の分厚い刃である。
おそるべきは板金鎧を纏いながらそれをやってのける膂力であったが、反撃はそこまでだった。
「これで―――詰みだッ!」
「……!」
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0ch BBS 2007-01-24