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【全国の】キャプテンEDIT40【壁】
[474]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg
:2012/08/14(火) 03:28:41 ID:???
三杉「――あれは……確か鳴紋中のキーパー?」
弥生「ああ、度会くんですね。ドカイくん。昨日の試合で退場になった人ですよ」
三杉「……マネージャー。それ、多分渡るに会うって書いてワタライって読むんだと思うんだけど」
弥生「えっ? そ、そうなんですか!?」
三杉「まあ、珍しい名字ではあるが、その読み間違いはちょっと……昨日、退場になったって?
それで今日は出場停止か。ふぅん……」
そう言い、土手の上からグラウンドを見下ろすうちに、三杉の中で疼き出すものがあった。
都大会決勝。不本意な体調不良で負けたあの一戦以来、果たしてどれだけボールを蹴らずに来ただろうか。
心臓に無理を掛けず完治を目指す為とはいえ、ここ最近は地道なリハビリ程度の運動しかしていなかった。
……三杉とて、リハビリの重さは重々承知している。
生まれつき患っている身で、限られた時間とはいえ試合に出れるのは、たゆまぬリハビリに耐えてきたお陰だ。
気まぐれ程度の思いつきで激しい動きをしては、積み重ねてきた時間全てを棒に振りかねない。
だが、今日は……どういうわけか調子が良い。
賢明なはずの彼が、少し思いっきりボールを蹴っても構わないだろう、という気になるくらいには。
三杉「……すみません、ちょっと僕も混ぜてもらって構いませんか?」
弥生「え、ええっ!?」
気が付けば、傍らの弥生が声を上げるのにも構わず、土手を下りて声を掛けていた。
渡会が、不機嫌そうな表情で振り向く。
渡会「はァ? 誰だよ、お前。急に声掛けて、何の真似だ?」
三杉「僕かい? そうだね、通りすがりのサッカー好き、かな」
渡会「……こっちは遊びでやってんじゃないんだ。気まぐれに球蹴りたいなら、他当たってくんないか」
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0ch BBS 2007-01-24