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【全国の】キャプテンEDIT40【壁】
[550]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg
:2012/08/16(木) 03:08:05 ID:???
日向「一つは、俺が金だけの男では無いと言う事……そして、もう一つは……」
言いながら、足元に転がしていたボールを軽く蹴りあげる。
そして、重力に引かれて落ちてくるそれを、思いっきり振りかぶった足で蹴りつけに行った。
反町は不快げに眉を顰めつつ言葉を継ぐ。大方、シュート力を誇示してそれを材料にしようというのだろうが、そうはいかない。
どんな凄いシュートが飛んでこようと、絶対にNOを突きつけてやる。そう思い、口を開いたのだが、
反町「分かってないな、今更まともに動ける体になったからって――」
その言葉は、最後まで続けることは出来なかった。
顔の横、3cmとない至近距離を何かが掠めて飛んでいく。
チカッと微かな熱が頬に走るのを感じながら、反射的にそれを目で追った。
その正体は日向が思い切り蹴り出したボール。それが反町の頬を掠め、背後のマイクロバスに直撃する。
――爆音。
銅鑼を鳴らした様なけたたましい打撃音と、風船の爆ぜる様な破裂音。
ボールがバスの車体にぶち当たり、重機のハンマーに叩きのめされたかのようにへこみ、そしてそれを為したボールが破裂した結果だった。
思わず耳を塞ぎたくなるような騒音だが、反町はそれに反応することが出来ない。
サッカー選手として、ストライカーとして鍛え続けた動体視力が、今起こった一部始終をハッキリと見てしまった為に。
理解を超えた光景を不幸にも理解してしまい、あまりの衝撃に身体が硬直してしまったが為に。
日向「もう一つは……俺の敵の敗因は、俺を敵に回した事だ。
今ここで選べ。別チームに行き、俺のこの『タイガーショット』をブロックする側になりたいか……?
それともこのチームに留まり、俺がゴールを量産するのを見る側になりたいかをな?」
その言葉を聞きながら、反町は今更のように頬の切り傷から血が流れるのを感じた。
同時に、膝から力が抜けてへたり込んでしまう。
気付けば、他のチームメイトのほとんど――北詰監督すらそれに倣うかのように地べたに尻を着けていた。
最早、否やの声を上げる者は、誰一人としていない。
この光景を絵に描いて額に入れれば、気の利いた誰かが『暴君への屈服』などと名付けそうなものだった。
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0ch BBS 2007-01-24