※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【全国の】キャプテンEDIT40【壁】


[837]キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/10/07(日) 01:32:36 ID:???
後半戦。ハーフタイムを挟んだ森崎は、異常な回復力を見せて鳴紋ツートップを圧倒。
翼もANSに対応するため、プライドを投げ捨ててチームメイトに助力を乞い、躍動し始める。
1−1。1−2。2−2。2−3。
南葛が追いつき、逆転しては鳴紋が再度同点し、更に意地を見せて南葛が突き放した。
これで南葛のV3確定か、という瞬間。奇跡は起こった。
終了間際に大前が放ったミラクルドライブが、ギリギリのところで疲れを見せ始めた森崎を抜いた。
3−3。勝負は同点延長戦へと持ちこまれた。

延長戦。両チーム総力を尽くした死闘となった。
後半の途中で水守がスタミナ切れを起こした鳴紋中に対し、南葛も石崎が脳震盪でギブアップ。
双方壁を一枚薄くしての勝負は、まず南葛が制す。決めたのはやはり今年も怖かった滝。
水守交代によるANSの効果消失で、翼への警戒が集まった隙をついてのことである。
森崎が鼻を高くし、翼はV3を確実なものとしながらもどこか不満げであった。
だが、鳴紋はまたも食い下がる。
最後の最後で大前に上がるハイボール。長い長い試合の末、既に必殺のシュートを放つ余力は無い。
ここを防げば、それで勝ち。南葛は必勝を期して防備を布き、がんばりセービングを使う余裕のない森崎はとびだしを選択。
――それが、勝負を分けた。
残った最後の体力を注ぎ込んだ、ハイタワーポスト。それが南葛守備陣を辛うじて上回り、比良山にボールが渡る。
今大会、何度もノーゴールの不運に見舞われた比良山は、ここにきて汚名返上の同点弾を叩き込んだ。
4−4。同点決着。
観客席は万雷の拍手を送り、鳴紋選手は感涙に咽び、南葛イレブンは辛うじて得たV3に戸惑いがちに喜んだ。
森崎は不満げに唸り、翼はかつて切って捨てた相手に並ばれたことに俯く。

―― 一年前、論外と切って捨てられた大前は、ここにきてようやく、この二人に追いついたのだった。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24