※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【覇者の称号】キャプテン森崎44【カンピオーネ】


[124]2 ◆vD5srW.8hU :2012/10/24(水) 10:51:42.29 ID:3xS5GYi1
準決勝を前にして物思いに耽るのは全日本ユースだけではない。
イタリアユース、ドイツユース、そしてブラジルユースの面々もまた激闘の予感に胸を高鳴らせていた。



〜イタリアユース宿舎〜

アルシオン「(イタリアだろうと、ブラジルだろうと、月は変わらないな…当たり前だが)」

その夜、アルシオンは自室の窓から夜空の月を見上げていた。
イタリアユースではそのあまりにも輝かしいサクセスストーリーと生まれつきのイタリア人ではない故に浮いた存在であり、
所属クラブのACミランでは若すぎる一軍選手として目立ちすぎる彼は幸か不幸か孤独を苦としない性格で
試合の前日に物思う時もチームメイト達と群れる事はまずない。

その代わりと言うべきか、彼は夜の空を見上げるのが習慣となっていた。
誰もが認めるスター選手でありながら、本物の星を見るのが好きなのは彼の飽くなき名誉欲による物かも知れない。

アルシオン「(上に居る者程、落ちさえしなければ長く変わらず輝く事が出来る。
逆に下はあまりにも乱雑に混み合い、お互いの姿すら良く見えなくなる。恐ろしい事だ)」

アルシオンは孤児だった。彼は今ではイタリア国籍を有するが、それ以前は自分がどの国で生まれたかすら知らない。
アルシオンは己のルーツには興味がない。生きているかどうかも分からない親との再会も望んでいない。
アルシオンが望むのはただひとつ。自他共に到底忘れられない程巨大な輝きの源となる事である。

アルシオン「(自分の姿を見失いたくない。それが俺の戦う理由だ…フッ、我ながらマスコミ受けしそうな臭い独り言だ)」

今夜も彼は自分の目指す場所と目的を再確認してから眠りにつく。
ただただ上を目指し続けると言う彼の意思に迷いの余地はない。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24