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【覇者の称号】キャプテン森崎44【カンピオーネ】


[30]2 ◆vD5srW.8hU :2012/08/30(木) 10:25:38.97 ID:TCpOtpLr
日向「(チッ…くだらん帳尻合わせだ。次はこうは行かんぞ)」

日向はノーゴールと言う屈辱こそ免れたものの、それが価値が薄いダメ押しゴールでしかなかった事を悔いていた。
既に戦意喪失寸前まで弱っていた相手からのゴールなど彼の欲望を満たせはしない。
彼の闘争本能は既に次の試合に想いを馳せており、オランダユースの事は最早暇潰しの対象とすら見なしていなかった。

超モリサキ「(なんでえ、若林も翼も日向も活躍しちまったじゃねーか。面白くねえ)」

超モリサキもオランダの事は最早眼中に無かった。
この試合、先制点で目立ったは良いもののそれ以降さしたる活躍がなく、
逆に他のキャプテン候補の選手たちが活躍してしまったのが気に入らなかったのだ。

翼「(次のイタリアはこうは行かないだろう…気を引き締めておかないと)」
若林「(無失点…いや、まだだ。最後に油断したら台無しだ)」
中山「(立場は変わる物だな…俺たちはこうならない様にしないと)」

他の選手たちもオランダに興味を無くしたのは変わらない。
オランダに恨みが無い者は屈辱を晴らしたと言う感慨すらなかったし、
恨みがある者はあまりのあっけない結果に拍子抜けしてしまった。

三杉「(僕の力で勝ったとは言い難いが…逆に言えばそれだけの存在に成り下がったんだね。オランダユース)」

松山「(…あの顔だ。あいつらは負けたらあの空っぽな表情しか出来なくなる。そんな予感がしていた…)」

ただ二人、三杉と松山だけはまだオランダに特別な感情を向けていた。
三杉は無残な状態に陥ったオランダに哀れみを込めた笑みを浮かべ、
逆に松山は何処か泣き出しそうな顔でオランダの選手たちの背中を見ていた。


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