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1- レス

【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】


[243]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/09(日) 09:21:44 ID:???
辛い。どうしようもなく辛い。仲間が傷つき倒れていくの見るのはこれで何度目になるだろう。
たとえ現実離れした絵空事だとしても、仲間を一人も死なせたくないという希望をマルスは常に抱えていた。

マルス「(クリス。君にも話したことがあったよね。誰かを犠牲にする勝利などありえない。
    甘えた考えなのかもしれない。でも、これが僕の本心。偽れない心だって)」

仲間に誰も倒れてほしくない。皆が無事でいて欲しい。彼女は優しい表情で微笑みそう答えた。
彼女の言葉に、そしてなによりもその笑顔にマルスの心は救われていた。
途方も無い夢物語だろうとも、この夢を抱き続けることが出来る。そう信じ続けていたというのに。

マルス「うあああーーーーーっ!!!」

自分の腕力では飛竜の鋼鉄の鱗に傷をつけるのは難しい。
ならば直接狙うのは騎乗者。マルスは高い跳躍からの突きおろしで竜騎士Bを狙った。

ドゴォッ!!

マルス「……戦いは終わった。すぐに国境の門の制圧作業を。急げ!」

とても勝利を喜べる状況ではなかった。クリスという新世代の若き騎士の存在は
アリティアの未来の平和の象徴でもあったのだ。
それを失った今、マルス達の心は暗い影を落とさざるを得なかったのである。

そして、森崎もまた悲しみと後悔に暮れていた。もう絶対に誰も仲間を失わない。
その誓いが、決意がこうも簡単に破れてしまったのだ。
これから先、自分が叶えようとするどんな夢や希望も絶対に叶うことなどないのではないか。
そんな絶望がいくら振り払おうとしても拭い去れない。

森崎「(第七小隊の奴らはどんな顔をするだろう。きっと今の俺以上の絶望を受け入れなきゃならないんだろうな……)」


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0ch BBS 2007-01-24