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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】


[256]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/09/11(火) 18:11:08 ID:???
森崎はクリスの命の灯火が消える瞬間を間近で見ていたのだ。
ルーメルの槍を受けて砕けた肩や胸の鎧の装甲。
そして常に鮮やかな蒼の髪を纏めていた髪留めをそっと取り出す。

ライアン「うっ……うぁ……うああ〜〜〜〜〜〜ん!!!」

ロディ「…………なんてことだ。クリス。誰よりも先に君が命を落としてしまうだなんて……」

第七小隊の事を思えば、森崎も心が張り裂けそうだった。
カタリナの裏切り。そのショックを立ち直らせたのはやはり隊長であるクリスの存在が大きかったのだ。
そして今度はそのクリスまでもが、自分たちの側からいなくなってしまった。
今まで自分たちを纏め、力を合わせられる象徴が消えてしまった苦しみは計り知れない。

セシル「……森崎さん。クリスは、クリスは最後に何を言ってましたか?」

長い沈黙を挟み、ようやく言葉を紡げるだけの落ち着きを取り戻したセシルは親友の最後を森崎に尋ねる。

森崎「セシルの名前をつぶやいていた。カタリナのことを助けてやってくれ…と」

セシル「(やっぱり。あの時レディーソードから聞こえた声は空耳なんかじゃなかったんだ。
    クリス。あなたがこの世で最後に遺した私への言葉だったのね……)」

カタリナを必ずこの手に取り戻す。自分たちは6人揃って初めて第七小隊なのだから。
そう自分の夢をいつも熱く語っていたクリスの姿が瞼の裏に焼き付いている。

セシル「森崎さん。クリスの遺したその『かけら』。私達に預けてくれませんか」

ルーク「……俺も。俺にもくれよ。アイツの形見」

涙で頬がただれ、目も真っ赤に染まったルークは声こそ小さいもののはっきりと言葉にする。
自分はこの小隊の『エース』なのだから。『隊長』の志を引き継ぐのは自分しかいないと自負しているのだろう。


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0ch BBS 2007-01-24