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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[466]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/09/24(月) 20:17:02 ID:???
白い右足を蝕むかのように湧いてくる黒い模様を見て、イスラスはこみ上げてくる吐き気を抑える。
医者「この病は心の病じゃ。お主が本心を保ち、その男への恨みを開放した時……苦しみからも解放される。
このかけらと仮面を受け取るがいい。お主の痛みを救う唯一の治療法じゃよ」
イスラス「……俺は……アイツのことを……妬んで、いた……?」
誰よりも速く走れるようになりたい。それなのにいつもアイツは俺の前を走りやがる。
悔しい。悔しい。アイツが走れなくなってしまえばいいのに。そうすれば俺が一番速く走れるのに。
イスラス「(……そんなわけあるかよ。俺は奴に感謝こそすれ、恨むことなんて出来ないはずなんだ……!)」
医者「(……むう、この男の目は未だに闇の力に飲み込まれておらぬ。
それほど意志が固いのか、何か特別な力に守られているとでも言うのか……
ふむ、暫く様子を見ることにするかのう。そのうち嫌でも『人』の本心を表すじゃろうて)」
黒いローブの医者……ガーネフは簡単に手駒へと堕ちないイスラスに対して苛立ちを覚えていた。
実際、後にイスラスは自ら仮面を踏み割り、闇の呪縛を抜け出し、彼らの組織から離別した。
本来ならば中山、ストラット、バビントンと並ぶ優秀な幹部となり、
ラムカーネ配下の四天王として君臨させるほどの逸材だったのにも関わらずである。
ガーネフ「(ふむ……ならば良い。代わりの駒はいくらでも存在しているのじゃからな。
この男に『俊足』の才能を提供した者。其奴にも接触してみることにするかのう)」
今思い返せば、あの男こそ自分のような『不安』を抱える者たちを集め、
ラムカーネの配下にしようと企むガーネフと言う名の老人だったのだろう。
イスラス「(俺は絶対に闇に呑まれたりなんかしねぇ。
だが、奴に追いつくために今の俺に足りないものがあるとするならば――)」
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0ch BBS 2007-01-24