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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[467]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/09/24(月) 20:18:18 ID:???
あの時に飲み込んだ『闇のオーブ』のかけらはまだ身体の何処かに潜んでいるはず。
力を望みさえすれば、自分は今以上の速さで走れるはず。
常に自分の前を走り、自分を導いてくれたあの金髪の男と同じ、いや、それ以上の速さで。
イスラス「――もう二度と、二度と使わんと決めていたが……」
仮面の男はさらに速度を上げ、人混みを巧みに使い自分を振り切ろうとしている。
例の仮面をつけていないと闇の力に飲み込まれるという老人の忠告が一瞬頭をよぎった。
だが迷っている暇はない。奴に追いつくためにはあの力が必要なのだから。
イスラス「うおおおあああああぁぁぁぁぁっ!!」
ガッ!ドドドドドドドドォッ!!
????「(!? 急に後ろからのプレッシャーが強くなった?)」
このままでは追いつかれる。捕まってしまう。そう思うとドキドキが止まらない。
誰かに並ばれる、追い越されてしまう。そんな緊張感との並走が本当にたまらない。
????「いいねぇ、ついてこいよ。地獄の果てまで付き合うぜ!」
イスラス「(これなら追いつける。俺の前は誰にも走らせねぇ。
それが…それこそが、俺に走り続ける資格をくれたアイツへの償いだ)」
右足が地面を蹴る。その影が揺らめき左足をスムーズに前へと突き動かす。あとはその繰り返し。
イスラス「(なんだ、仮面がなくたって何も問題ないじゃないか。
風が顔にあたって気持ちいい。やっぱり走るのって楽しいな)」
今の自分は走ることだけに集中できている。余計なものが一切視界に入ってこない。
きっとあの仮面の男もそうなのだろう。だから速い。だから疾い。だから――。
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0ch BBS 2007-01-24