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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[480]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/09/26(水) 00:14:23 ID:???
シェスター「失礼だな。悪いことに悪いといって何が悪い。
正義の名のもとに刃を振るうシノビとして、人の心を蝕む麻薬など絶対に許してはいけないのだ!」
マーガス「あーあー、またこいつの悪い癖にスイッチが入っちまったよ。
でも、今の世の中こうして自己主張できる奴が減りつつあるってのは事実かもな」
どんなに理にかなっていたとしても、時にその『正しい』主張はへし折られる。
より大きな、より悪質な意思で唱えられたものこそ『正しい』ことへと変貌することもある。
何が正しくて何が間違っているのか。それを決めるのは結局その当人次第であることは今も昔から変わらないのだから。
シェスター「(そうさ。絶対に許してはいけないんだ。あれは……クスリは人を簡単に狂わせる)」
だが、シェスターは悪を憎むジャパニーズジャスティスニンジャに自分を重ねあわせているだけではなかった。
身近で見てきた経緯があったのだ。どんなに優れた人でも、一瞬で堕落してしまうその悪魔の力を。
シェスター「(『皇帝』フランツ。そう呼ばれていた父さんの一番の相棒、ステファンさん。
穏やかな風のような、でも時には激しく吹き荒れる嵐のような、そんなプレイスタイルの持ち主だった。
俺はあの人に憧れ、あの人のようなテクニカルなプレイスタイルを目指していた)」
だがその選手は望まれない形で表舞台から姿を消した。
麻薬の取引現場を抑えられ、その日のうちに引退し、
ドイツのサッカー協会から事実的な永久追放を言い渡されてしまった。
シェスター「(うわさ話ってのは尾ひれがついてまわるもので。
東ドイツ側の陰謀論だとか、はたまたフランスの根強い復讐だとか。
父さんが自分より目立つステファンさんを嵌めたなんて騙る狂った記者もいた)」
息を吹けば飛んでいくような、そんな微量な粉末のせいでこうも人は簡単に全てを失ってしまうものなのか。
憧れの対象を失い途方に暮れていた彼が新たに虜になったのは、そんな麻薬組織を軽快に退治する正義の忍者軍団だった。
テレビの中の彼らは、不思議な忍術で悪の組織を壊滅させ、さらには麻薬で苦しむ人々をも救ってみせた。
作り物の世界の存在ではあったが、シェスターにとって彼らはまさに新しい憧れの対象だった。
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0ch BBS 2007-01-24