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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】


[692]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/12(金) 07:28:39 ID:???
イスラス「俺の父親は外交の仕事をしていて、短期間のホームステイを迎え入れることがあったんだ」

北欧でも有数の資産家のとある要人が招かれることになったとある日のこと。
イスラスは幼馴染のリブタと一緒に、歓迎会の手伝いをしていた。
つまみ食いしようとするリブタの尻を蹴飛ばしつつ、雑談しながら次々と料理を並べていく。

リブタ「へぇ〜。それじゃあその人って身寄りのない子供たちを沢山引き取ってくれているんだ。いい話じゃない」

イスラス「表向きはそうさ。けど、その中には貧しい家から間引きされた子供もいるらしいって話だ」

リブタ「ひぃ!そ、それってもしかして人買いって奴?その人、すっごく悪い人なんじゃないの?」

イスラス「もしかしなくてもそうだろうさ。でも、そんなこといちいち気にしちゃいられない。
     この街にはそんなゴロツキがゴロゴロいることくらい、リブタも知ってるだろ」

リブタ「う…うん。でも、中にはいい人もいるんだよ。
    この間ね、街角で黒服の男の人とぶつかっちゃってふっ飛ばしちゃったの」

イスラス「大人顔負けのお前の体格だ。並の大人じゃ当たり負けするだろうな」

リブタ「僕は怖くて怖くてとにかく謝ることしか出来なかったけど、その男の人、笑ってこう言ったんだ。
   『俺様を吹っ飛ばすとは恐れいった。坊主、こいつは謝礼だ』って」

自慢げに懐から取り出したのは、カラフルな包み紙のグミキャンディーだった。
ソーセージのような太い指で一粒つまみ、満面の笑みを浮かべながらイスラスに差し出してくる。

リブタ「いっぱいもらっちゃったからイスラスにもあげるね。一緒に食べよ〜」

イスラス「サンキュー。やっぱり疲れた時には甘いモノだよな〜」

だが、イスラスの手のひらにはグミが乗せられることはなかった。
横から吹き抜ける突風にあおられ、思わず目を閉じてしまう。


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0ch BBS 2007-01-24