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【反撃の】ファイアーモリブレム40【狼煙】
[693]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2012/10/12(金) 07:29:41 ID:???
イスラス「なっ…?」
イスラスの横を通り抜けていったものは突風ではなかった。
丁度自分と同い年ぐらいの背格好の少年だ。帽子を深くかぶったその姿から表情は読み取れないが、
自分がもらうはずだったグミを手のひらの上でひょうきんに弄ぶ姿に、イスラスの頭にカチンと音が響く。
イスラス「この野郎!待ちやがれ!」
????「待てと言われて待つ奴がいたら警察はいらないんだぜ~」
バヒュウッ!ズダダダダダダッ!!
イスラス「は、速い…!?」
光の如き速さで駆け抜けるその姿はまさに『風』だった。幼い頃より足の速さに自信のあった
イスラスの常識をひっくり返し度肝を抜くには十分すぎる存在だった。
イスラス「(こんな事初めてだ。セレクションじゃ俺が追いつけない奴なんて一人もいなかったのに)」
それこそ自分よりも倍速で走り抜けていく少年に、イスラスは息を切らせながら追いすがる。
公園を抜け、路地を飛び越え、倉庫の方へと少年を追い込んでいく。あそこは行き止まりだ。もう逃げられまい。
イスラス「ぜぇっ…ぜぇっ…そ、そこまでだドロボー!俺のグミキャンディーかえ……」
そこまで出てきた言葉をイスラスは空気と一緒に飲み込んだ。
倉庫の中にいたのはたくさんの子供達。肌の色や瞳の色、髪の色もマチマチである。
少年はその中の一人の子供に先ほどイスラスから奪ったグミを渡していた。
どことなく少年と似た――弟か妹なのだろうか。
その子供は嬉しそうに頬張り、モゴモゴと小さな口を動かしている。
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0ch BBS 2007-01-24