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【More】キャプテン霧雨92【tenderly】


[223]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:19:28 ID:???
魔理沙「(魅魔様っ…………!!)」

息を切らし、試合後で疲れ切った体は悲鳴を上げていて。
それでも足は止まらず、外へ駆け出る。

魔理沙「み、魅魔様………!」

探すまでもなく、彼女はそこにいた。
その背は、いつか見たとおりで。
見ただけでその目に涙が溢れて、言葉が詰まる。
言いたいことは山のようにあるのに。
伝えたいことは数えきれなくあるのに。その背を見るだけで、何も言えなくなってしまう。

魅魔「はっはっは、追いつかれちまったか。あんたも足が速くなったもんだよ。
    予定ではもうちょっと離れたところでビシっと決める予定だったんだけどさ」

魔理沙「…………」

魅魔「なぁ……魔理沙。今日は惜しかったね。
    でも、あのストライカーを相手によく折れずに頑張ったよ。
    あたしが今日の試合を採点してやるとしたら、100点満点だ。
    なんて、あたしがお前に赤点をくれてやったことなんてなかったか」

何も言えない魔理沙に、昔そのままの優しい声が掛けられる。
けれど背を向けたまま。その表情は伺えない。

魔理沙「魅魔様……でもっ、私…負けっ…」

魅魔「ああ。でも、魔理沙は勝ちたかったかい?
    何かを犠牲にしてでも、それでもあのままを続けたかったかい?
    ……そうじゃないだろう?だから、あの時また力を封じたんだ」


0ch BBS 2007-01-24