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【More】キャプテン霧雨92【tenderly】


[225]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2012/10/06(土) 21:21:46 ID:???
魅魔が破壊者であったという告白。
そして『勝つサッカー』という言葉の重さに、魔理沙の口は開けない。

魅魔「だから魔理沙、あたしからの最後のお願いだ。
    もう『勝つサッカー』なんてものを掲げるのはやめな。そんなもの、捨てちまえ。
    あんたはあんた自身の、魔理沙が楽しいサッカーをすればいい。
    私の『勝つサッカー』なんてモンをやるには、あんたは優しすぎるんだ」

『勝つサッカー』をやめろ、そう言われて魔理沙の思考がこわばる。
サッカーを教えてくれた魅魔だからこそ、魔理沙の心は揺さぶられていた。
誰に言われてもここまで傷つきも動揺もしなかっただろう。
だが、それでも。魔理沙は力いっぱい拒絶した。

魔理沙「嫌だよ…魅魔様…っ!私は捨てたくない!
     いなくなった魅魔様と私を繋いでくれたのは、この魔砲と…『勝つサッカー』だったんだ!
     私の……全てなんだよ…!」

魅魔「…………全てなんかじゃないさ。
    勝利の他に守りたいものがある、だからあんたは踏みとどまれる。こちら側に来ないでいられる。
    だから、『勝つサッカー』しかないなんて寂しいこと言わないでくれ」

そうだ。勝利じゃない。
誰もが喜ばない勝利なんて魔理沙は望まない。
それでも勝つという選択肢を、受け入れることが出来ない。

魅魔「魔理沙。あたしからの最後のお願い、聞いてもらえるかい?」

少し寂しそうな声色でそう呟いた魅魔に―――




0ch BBS 2007-01-24