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【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】


[175]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2012/10/23(火) 20:49:34 ID:???
皮肉じみた言葉の裏に隠された、自分を気遣う言葉にミネルバの目尻に涙が浮かんでくる。

ミシェイル「これが、お前の言う理想の国か。他者への理解の輪を広げ、手を繋ぎ見聞を広める。
      言葉だけならば確かに聞こえはいい。だが現実はこんなものだ。
      あの小心者のリュッケがこんな大それた事をしでかしたのが何よりの証明だろう。
      お前は本当に奴の言葉に耳を傾けたか?同じ目線で、思考で奴に接しようとしたのか?」

ミネルバ「(……確かに私は……あの者を始めとした多くのドルーア同盟推進派を追放しようとした。
     だがそれはマケドニアを平和で豊かな国にするために……仕方なく……)」

ミシェイル「そうだ。自分の理想を害する存在は排除しなければならない。排除せずにはいられない。
      そうやって捨てられてきた者、持たざる者たちの上に、俺達は成り立ってきていたにすぎない。
      虐げられてきたものが『力』を手にし、反逆する意思を持つことが許された時、革命は起こるものなのだ。
      リュッケは力を手にし、自分の理想を創りあげようとお前を排除した。
      そして今、その理想を排除するべくお前の仲間たちがこの城に攻撃を仕掛けようとしている。
      結局はその繰り返しなのだよ。結局人は争うことを止めようとはしない。
      一時的に止めたとしても、争うことで益を得てきた人である意義を失うことを恐れ、新たな争いの種を探す。
      ミネルバよ。これがお前の目指す理想の国だ。滅ぶべくして滅ぶ、戦う意志を失った国の末路だ」

ミネルバ「(……私は恐れていたのだろうか?誰かと争うことを。戦うことを。
     私の理想を認めぬ存在を受け入れること無く排除したのは……恐れていたからなのか?
     生涯戦うことを恐れずに……人々を導いていったアイオテのようには……いかぬな……)」

ミシェイル「俺はもうこの国に未練など残ってはいない。滅ぶならば滅ぶのもまた一興だろう。
      しかし……ミネルバ。お前にはもう少し苦しんでもらわねば俺の気が済まない。
      お前の目指してきた理想。それがもろくも崩れ去る様すらお前に見せるには贅沢だ」


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0ch BBS 2007-01-24