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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】


[285]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/11/08(木) 20:36:24 ID:???
キョン子「どーしてこうなっちまうんだかなー…………王手。」
ハルヒコの女性体…ハルヒからSOS団に入団を打診され、気が向いたらたまにいっちゃんとボードゲームを楽しんでいる。
古泉「参りました。やはり強いですね。」
……あたしが来て、あたしに真っ先に話しかけてきたのは、いっちゃんだった。
どうやら、この世界の私は佐々木の手に堕ちたらしい。
何となくわかるよ。多分、あたしが知らないところで、佐々木と結ばれる『何か』があったんだろう。
あたしには、それがなかった。だから、佐々木もハルヒコも許せなかったんだし。
佐々木はあたしに、「敢えて何もしなかった」が、あたしは「助けて欲しかった」んだ。四面楚歌の中、誰かに。
だから、ハッキリ言って佐々木が信じられなかったし、誰も信じられない。SOS団も。
あたしがそう言った後、古泉くんは、俯いていた。その姿は、いっちゃんにだぶって見えた。
ハルヒコの改変があっても、いっちゃんは親友だと信じたかった。だから、彼はいっちゃんじゃないと分かっていても…
あたしは、古泉くんに、こう告げた。
いっちゃんは、あたしの親友だと今でも思う、と。『あたし』も、古泉くんにきっとそう思っている、と。
我ながら臭すぎるし、こっちの『あたし』が『あたし』であれば、なんだけどね。
古泉くんは、号泣しながらあたしに謝った。謝りながら、嬉しい、とも。
あっちの世界のいっちゃんも、こう思ってくれていたら、何も未練はないね。佐々木の手に堕ちたあたしがいるのは、癪な話だけど。


0ch BBS 2007-01-24