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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】


[44]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/29(月) 12:05:00 ID:???
ハルヒ「誰か知らないって割には、随分なご挨拶じゃない。」
ハルヒが古泉を睨む。そこに長門が割り込み、口を開いた。
長門「…………ここで引く事を推奨する。貴女にも彼がいるように、彼にも大切な人がいる。」
ハルヒ「…………何よ!話しかけた私が悪いってわけ?」
みくる「………普通、彼氏がいたら、こんな真似はしません………」
ハルヒ「………………(ギリッ)」
分が悪いと悟ったハルヒは、無言で去っていった。
おかしな奴だ。彼氏がいるなら、そいつにあの世迷い言を言えばいいのに。
最も、賛同するかまでは知らんがな。
―――――――――――――――――
古泉「冷や汗をかいていますね。僕が舐めとってあげましょう。」
長門「古泉一樹を敵性と断定。処分の許可を。」
キョン「よし、やっちまえ。」
みくる「長門さん、これ使いますかー?」
古泉「ちょっ!朝比奈さん、木刀なんて……長門さん、柄で叩かないで下さい!軽く叩かれているとはいえ、地味に痛いんですよ!」

キョン達の笑い声が響く。あたしは、一人で歩いていた。
国木田くんと付き合いはじめて、当たり障りない日々を過ごすうちに忘れていた、私の夢。
宇宙人、超能力者、未来人と遊ぶこと。
誰かが言っていた、世界を大いに盛り上げること。その為に、SOS団を立ち上げた。
橘さん、藤原くん、九曜さん、国木田くん………
でも、皆どこかうわべずりで、あたしは何か満たされなかった。
今日、キョンと会って話していて、何か噛み合うものを感じた。
国木田くんには一笑に伏された私の夢。それをあいつは、確信したかのように答えたのだ。
ハルヒ「…………キョン…………」
名前を呟く。それだけでもドキドキする。自分は、こんな軽い女なのだろうか。………世界は色をなくし、広がっていく………。
陰鬱な気分の時に見る幻だ。


0ch BBS 2007-01-24