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【夢幻泡影】黄金のジノ13【エンドレスエイト】


[55]黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/10/30(火) 13:20:59 ID:???
木曜日。試合まであと三日間。
俺は、通学路で佐々木を待った。佐々木には、話をしておかないとな。
キョン「おはよう、佐々木。」
佐々木「…………おはよう、キョン。」
佐々木は、俺を一目見て俺が記憶を取り戻したと悟ったようだ。
………まぁ、隠すつもりもないけどな。
キョン「佐々木。」
佐々木「………軽蔑しただろ?僕の願いのせいで、こうなってしまったんだ。」
キョン「………いや、誰のせいでもない。」
本心からだ。誰のせいでもない。仮にそれが佐々木のせいだとしても、恨む気はないぜ。
結果として、俺が佐々木に救われた事実は変わらない。SOS団の団員、皆が佐々木に救われたんだ。
ハルヒ不在のSOS団は、いつ崩壊してもおかしくなかった。それを繋ぎ止めたのは、紛れもなく佐々木の力だ。
贖罪のつもりだったのかも知れんが、俺は見ていた。長門や朝比奈さん、朝倉、古泉の安心した表情を。
佐々木。お前は悪くないよ。それは、あいつら自身が一番知っている。無論、俺もな。
佐々木「…………少し話が長くなるが、いいかい?」
キョン「ああ。」
佐々木は、佐々木の観点からのハルヒを語った。
ハルヒ自身、俺の消失を願ったわけではなく、ただ、俺と距離を置きたかっただけなのかも知れない、と。
そこに、佐々木の願いが加わり、邪魔となった俺を消滅させる方向に向かったのではないか。
佐々木「新しい恋人の為に、過去自体を消すという発想なんだがね。」
キョン「そこ自体が不可解だな。出来れば詳しく教えてくれ。」


0ch BBS 2007-01-24