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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[125]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/22(木) 19:48:43 ID:???
「シベリアの特使が来たんだとよ」
『シベリアか……あんまりいい思い出はないね……』

かつて加わった幾つかの激戦や惨劇を思い起こしたように表情を暗くしたピコが、
しかしすぐに不思議そうな顔で尋ねる。

『でも、なんで? このドルファンはシベリアからすっごく遠いじゃない』
「燐光石だよ」
『燐光石……? あ、そういえばこないだ、そんな話してたね。すごく高いって』
「その流れよ」

頷いて、森崎が語り聞かせるように話を始めた。

「そもそもドルファンで高い燐光石が売れてるのは、安いシベリア産の輸入を拒否してるからだ」
『かんぜーがメチャクチャとか?』
「それ以前だな。そもそも一切の輸入を禁止してる」
『へえ、ダイタンだねえ。まあでも、安いのがなければ、高いのを買うしかないもんねえ』
「ああ。で、国内産の供給はザクロイド財閥が独占してるから、濡れ手で粟の大儲けってわけだ」
『それってやっぱり……』

ピコが、数日前に演じてみせた膝つき合わせの寸劇を仕草で示す。

「まあ、そうだ。誰が見たって強欲商人と御代官様だわな」
『うわあ……』
「そいつを突き上げようってのが今回の特使様よ。燐光石の輸入自由化を要求、ってなもんだ」

ぱん、と紙面を手の甲で叩く森崎。


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