※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[126]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/22(木) 19:49:50 ID:???
『それで、どうなったの? シベリアっていうと……』
「お得意の軍隊チラつかせたゴリ押しは厳しいな。何せここは南欧の果てだ」
『じゃあ?』
「このドルファンの輸出入を仕切ってる顧問のオーリマン卿って貴族が特使と話し合った。
結果として、一旦は突っぱねたらしいな。……とはいえ、ここはマルタギニア貿易の中継で食ってる国だ。
お得意さんの意向を丸っきり無視するってわけにもいかねえんだろ。
石炭と鉄鉱石は自由化の方向、だとさ。そっちはあんまり俺らには関係ねえけどな」
『何いってんの。鉄が安くなったら武器の値段も下がるでしょ!』
「そこら辺はよ、カイルと陽子さんたちが考えることで……」
『キミ、隊長でしょ!』
「うへえ」
肩をすくめてみせる森崎を、小さな相方は憤懣やるかたない様子で睨んでいたが
しばらくして無益を悟ったか、そよ風のようなため息をついて森崎の肩に戻る。
『……ところで、記事はそれで終わり?』
「どれどれ……いや、続きがあるな。シベリア側は返礼の一環として、文化交流を提案……?
来月にも国立サーカス団を派遣するとのこと、だとよ」
『アメとムチだね』
「ま、痛み分け、適当な落としどころってやつだな。シベリアの特使も流石といやあ流石だが、
このオーリマン卿ってのもなかなかの食わせもんみたいだぜ」
『それはだって、貿易で食べてる国の、その貿易の一番偉い人でしょ?』
「ま、確かにその位置にボンクラが置かれてるならこの国は終わりだわな」
うんうん、と頷くピコに、森崎が紙面の片隅を指さす。
「そういや、お前好みっぽい事件も載ってるぜ」
『何なに、えーと……”王女行方不明騒ぎ”? わ、ゴシップの予感!』
「楽しそうでよかったよ」
紙面に目を向けたまま、ひらひらと器用に飛び回るピコ。
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24