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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[140]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:47:02 ID:???
「我々と貴殿らは独立した指揮、訓練系統となる。混乱を避けるよう通達を徹底してくれ。
 詳細は後ほど、このバビントンと詰めてもらおう。話は以上だ。失礼する」

低く静かな、しかしやはり凪いだ水面の如き抑揚のない声で事務的にそう告げると、
サンターナは一片の躊躇も見せずに踵を返した。
予め段取りを決められた役者のようなその所作に、森崎はただ眉根を寄せることしかできない。
ちらりとカイルに目配せをして扉を開かせるのが精一杯だった。

「ケッ……東洋人はおとなしくカバヤキでも作ってろってんだ」
「バビントンさんってば! あ、あはは、お騒がせしました〜」

サンターナに続いて踵を返しながらぼそりと捨て台詞を残すザガロの背を、
バビントンが慌てて押していく。
突然の闖入者たちがようやく退出しようとした、そのときである。

「何だ、どうした!?」
「……騒がしいが、何かあったのかモリサキ」

隊長室に、新たな影が飛び込んでくる。
ネイとトニーニョ、そしてネイの背後にはジェトーリオ。
ちょうど部屋から出て行こうとしていた第二大隊の面々と鉢合わせる格好となった彼らが、
ぎょっとしたように立ち止まると、声を上げる。

「な……、”エル・ニーニョ”……!?」
「後ろのは”城焼き”ザガロじゃねえか……! どうしてテメエらがここに……!?」
「あ、バビントン、久しぶりだね〜」

三者三様の態度に、しかし応えたのはザガロ一人である。
正鵠を期するならば、何かを言いかけたバビントンを制するように、ザガロが口を開いたのだった。


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