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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[142]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/27(火) 18:50:47 ID:???
「彼らはこの隊長室から出て行くところだった。モリサキもカイルも、無事にそこにいる。
 そして俺たちには事情が分からない。……いま乱闘騒ぎを起こせば、困るのはモリサキだろう」
「ぐっ……!」

トニーニョの表情は、相変わらず固い。
固いが、しかし声音には他を圧して息を飲み込ませる力があった。
ネイが接ぎ穂を失った刹那を見計らったように、ジェトーリオがその肩に手をかけて脇に寄せる。

「ほらほらネイくん、お客様がお帰りだよ〜。ちょっと場所を開けてあげようねえ」
「触んな! 雨降りそうなんだから洗濯物を増やすんじゃねえ!」
「うぅ〜ん、ネイくんのいけずう」

しなを作ったジェトーリオが、ちらりと一瞬だけバビントンの方へと目線を送る。
僅かに頷いたバビントンがザガロを促し、急いで退出しようとする。
サンターナはといえば、ネイが進路を開けるのとほぼ同時に無言で出ていってしまっていた。

「ほら、ザガロさん。帰りますよ、まだやることいっぱいあるんですから!」
「ハーッハッハァ! 安心しなお尋ね者ども、俺らははした金目当てに通報したりはしねえからよ!
 ま、次の戦場までの命かもしれねえが、せいぜい頑張って欧州の隅っこでこそこそ生き永らえな!」
「ザガロさん! いいから! 早く行きましょう!」
「チッ……引っ張るんじゃねえよ、バビントン」

それから嵐が去るまでの数十秒、何事も起こらなかったのは僥倖といえるだろう。
ぎい、と扉が閉まる音とほぼ同時。
執務机に詰め寄ったのはネイである。

「どういうことだ、モリサキ! どうしてアイツらがここにいる!」
「……」

さて何から話したものか、としばし黙考した森崎が―――


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0ch BBS 2007-01-24