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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[147]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/29(木) 18:09:11 ID:???
***
B「あいつら、西洋圏では有名なのか」
結局、森崎が尋ねたのは第二大隊の面々についてである。
お尋ね者、という言葉が気にならぬといえば嘘にはなるが、ここで過去を問い詰めて
何が始まるわけでもない。
傭兵という稼業、そもそも故郷に身の置き場がない者が流れ流れて辿り着く職という側面もある。
森崎自身とて脛に傷の一つや二つ、ないではなかった。
故に意義の薄い詮索よりは、いま目の前にある課題に注力しようと思考を切り替えている。
「あ、ああ……」
「エル・ディオス・ケ・デベセール・オディアド……西洋圏屈指の傭兵団と言われている」
バツが悪そうなネイに先んじて、淡々と述べたのはトニーニョである。
仏頂面は常の厳格を取り戻し、動揺は少なくともその表情には見て取れない。
「向こうの有力な傭兵団の殆どはこの欧州から海を渡った者たちによるものだが、
彼らは西洋圏出身者だけで構成された傭兵団だ。規模は戦士が三、四百。
その他の団員を含めれば千に近いだろう。団長はカルロス・サンターナ」
「―――通称”エル・ニーニョ”。神の子、って意味だね〜」
トニーニョの言葉を引き継いでジェトーリオが言う。
「神の子……か」
「誰が言い出したものかは知らんがな。幾多の戦場を渡り歩きながら、これまで一度も
負け戦に参じたことがないという噂だ」
「ま、奇跡的に強いのか、奇跡的に運がいいのかは微妙なとこだけどね〜」
茶化すようなジェトーリオに、森崎がにやりと笑う。
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0ch BBS 2007-01-24