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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[150]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/29(木) 18:13:03 ID:???
ネイの表情、そしてジェトーリオの一応、という言葉の選び方。
あまりいい感情を持っていないことは明らかだった。
代表するようにトニーニョが続ける。
「とにかく身内大事の意識が強い連中でな……それが強みでもあるのだろうが、
裏を返せば、それ以外は味方であろうと省みようとしないということにもなる」
「目の前のピンチなんか、平気で無視するからね〜」
ジェトーリオの声音にも珍しく苦いものが混じっている。
「それと、特にあのザガロ……赤い肌の彼はね、ちょっと手段を選ばないとこがあるから」
「確か、”城焼き”……とか言ってたな」
出会い頭にネイが口にしていたのは、あの狂犬じみた男の異名であっただろうか。
「イカれてんだ、アイツぁ」
吐き捨てるように言うのはネイだった。
「糧食を断つために街を焼く、村を焼く……そのくらいはどこだってやらあ。
けどよ……城ごと蒸し焼きにしちまうのはあの野郎くらいだろうぜ」
「……」
確かに、と森崎は内心で考える。
遥か遠い故郷には山城、それも木造の城が多く、籠城に対し時には火攻めも有効とされた。
しかしこの欧州では一部の堅固な要塞を除けば、広大な城塞都市という形態が一般的である。
籠城といっても城単体ではなく、石造りの街そのものを拠点として抵抗するのが常であった。
油を撒いて火をつけたところで大規模な延焼は望めず、位置づけとしては主に心理面での圧迫という
搦め手の戦術に留まっているはずだった。
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