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1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[151]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/29(木) 18:14:04 ID:???
「ああ、向こう……西洋圏じゃあよ」

森崎の難しい顔をどう受け止めたか、ネイが付け加えるように言う。

「こっちと違って山と森が多いからな。城っても石積みのは珍しいんだ」
「なるほどな。……それで”城焼き”か」

納得する。
西洋圏での城攻めは比較的故郷のそれに近いのだろう。

「一度だけ、アイツが焼いた砦に入ったことがある。……今でもたまに夢にみるぜ」
「まあねえ、あれは強烈だったねえ」
「……」

焼かれた街はいつだって悲惨なものだ。
逃げ場のない砦ともなれば、その惨憺たる有様は想像に難くない。
記憶の底から、ツンとした異臭が鼻の奥に蘇ってくるような気がして森崎が話題を変えようとする。

「……で、あのバビントンってのはどんな奴なんだ。子供みたいに見えたが」
「あー、あれは……」
「まあ、そこの彼みたいなものだね〜」

と、ジェトーリオが指さしたのは扉の側に直立していたカイルである。
目を白黒させるカイルに手を振って、

「可愛い顔して結構えげつないんだよね。なにせ副団長だし」
「おお、そうだ。それ、本当だったのか」
「マジもマジ、大マジよ」

森崎が訝しげに訊くのへ、応えたのはネイだった。


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