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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[152]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/29(木) 18:15:04 ID:???
「あの傭兵団の実質的な仕切り役はあの坊やだって話だぜ。……坊やつっても、俺らと
 大して歳は変わんねえらしいけどな」
「なにィ」
「団長のカルロス・サンターナが戦略と指揮を、副団長のバビントンが参謀役として
 戦術と実務を担当しているらしい。本人の剣の腕も相当なものだと聞いたことがある」
「ほう……人は見かけによらないってわけだ」

感心したように頷く森崎。

「ま、俺らの知ってることは大体こんなもんだ」
「そうか。助かった」
「ああ……で、よ」

ふと声を落とし、森崎から視線を離して、ネイが言う。

「……聞かねえのか」
「何をだ」
「そりゃあ、その……」

口ごもるネイに、森崎が苦笑する。
ザガロが口にした『お尋ね者ども』の件を気にしているのだろう。
ネイの背後ではトニーニョが眉間の皺をいつにも増して深く刻み、ジェトーリオはそんな二人を見て
お手上げとでもいうように小さく肩をすくめ、森崎に目配せをしている。
ネイに気付かれないように顎の先だけで頷いて、森崎が口を開いた。

「ワケありなのは誰だって同じだ」
「え……」

予想外の言葉だったのか、ネイが弾かれたように森崎を見る。
何事もないように軽く、森崎が続けた。


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