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1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[187]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/08(土) 14:25:52 ID:???
鼻白む森崎を前にひとしきり笑ったレヴィンが、小さく首を振って鞍上、手綱を握り直す。

「すみません、つい……。本当に面白いことをおっしゃいますね、隊長は」
「おかしいか」
「ええ、とても」

木漏れ日が、撫でるようにレヴィンの頬を照らした。

「ご質問にお答えしましょう。―――いいえ、そして、はい、隊長」
「……」

人を近づけぬ微笑が、その口元に戻っていた。
長い指が僅かに動くと、それだけで何かの意思を伝えたものか、レヴィンの馬がゆっくりと歩き出す。
森崎もその後を追うべく、馬の腹を軽く蹴る。

「僕は、僕のたいせつなものを壊した何もかもを恨み、憎悪しながら生きています」

どんな顔をしながらその言葉を口にしているのか、森崎にはわからない。
見えるのは、並足にゆったりと揺られるレヴィンの背だけだった。

「彼と彼らには苦痛に満ちた死を。希望という希望に見放された破滅を与えてやりたいと、常に願っています」
「……」

彼、とレヴィンは言った。
それはつまり、仇を特定できているということだろうか。
そしてまた彼らというからには、その仇には協力者が存在するというのか。
断片的な情報から類推する森崎に、レヴィンがゆらゆらと揺れながら続ける。


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