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1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[219]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/12/19(水) 20:32:47 ID:???


勝利確定のため、3,4,5ターンの処理をスキップします。


******


リーチとウエイトの不利は、こと乱戦中の刺突や斬撃において然程の問題とはならない。
しかし一対一の無手ともなれば、それは勝負の趨勢を担う重要な鍵である。
実戦を想定した演習で互いに革の胸甲や脛当てに身を固めてはいるものの、掴まれれば力負けは否めない。
まして引き倒されて馬乗りになられようものなら、それでほぼ終わりである。
故に、森崎が最大の警戒を払うのは腕や足を取られてのタックルであった。

(さて……よーく見とけよ)

厚い装甲や体格の差を、どうやって埋めるか。
その道筋を、遠巻きに観戦する新兵たちにも見せてやらねばならなかった。
森崎の選んだ手段は、正々堂々と正面からぶつかり合うことでは、無論ない。

「くっ……迂遠な手を!」
「騎士でも相手にしてるつもりかよ、トニーニョ!」

重く、しかし膝をつくには至らぬ打撃を腹に受けてよろめきながら、トニーニョが拳を振るう。
ぶうん、と唸りを上げるその軌道に、既に森崎はいない。
バックステップから右へと回り込んだ森崎が飛び込もうとする、そのタイミングに合わせるように
トニーニョの膝が突き出される。
低い姿勢をとった森崎の顔面に突き刺さると見えた、その膝を受け止めたのは硬い音。
森崎の翳した円盾である。

「おら……よっと!」
「ちぃ……ッ!」


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