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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[220]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/12/19(水) 20:33:48 ID:???
受けた盾が、その打撃にかち上げられるように真上に向いた。
膝で動きを止めた森崎の頭を両側から抱えようと目論んでいたトニーニョの腕が、戸惑ったように止まる。
そこには掴みやすい頭ではなく、半径が大きく力の込め難い盾がある。
加えて、
「ぐ……!」
迫る盾に塞がれた視界の向こう、下腹部に奔る激痛があった。
肋の下から垂直に臓腑を抉るような打撃は、森崎の肘である。
「―――おおォッ!」
咄嗟に両手を握り固め、振り下ろす。
拳の腹は当然の如くに森崎の盾を打ち、しかしトニーニョはそれで構わぬとばかりに、
むしろ自ら前方へと倒れ込むようにしながら己が拳を振り抜いた。
セオリーであれば足を取りに来る、それを真上から叩き潰すことで寝技の攻防に持ち込もうという打撃。
だが、
「前から言おうと思ってたんだけどよ……」
「……ッ!」
その意図を読んでいたように、森崎がするりと脇へ体を逸らし、そのまま飛び退くと距離を取る。
構えはやはり、高く盾を翳しての防御主体。
相手の得意な戦術には決して付き合わぬという意思表示のようでもあった。
その構えを見たトニーニョが、顔をしかめる。
「……お前の悪い癖だぜ、それ」
「……」
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0ch BBS 2007-01-24