※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[256]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/04/27(土) 10:10:20 ID:???
***

ハート→ 「おんや、隊長さんかい」 珍しい。カルツと一緒のようだ。


「……カルツ?」
「なんじゃい、その顔は」

ネイの横にどっしりと存在感を示しているのは、果たしてオースティニア出身の傭兵、ヘルマン・カルツである。
色味の薄い麻の上下はいかにも質実剛健を旨とするこの男らしいが、洒脱に決めた褐色の優男の傍に立つ姿には
どうにも違和感が拭えない。
思わず怪訝そうな表情を浮かべた森崎に、カルツが軽く眉を寄せた。
言い訳をするほどのことでもない、と森崎が素直な言葉を口にする。

「いや、休みの日のネイの横に、ジェトーリオ以外の野郎がいるなんて珍しくてよ」
「おい、ヘンな名前出すなよモリサキ! そこら辺から涌いて出るかもしれないだろ!」
「成る程のう」

ほとんど反射的に抗議したネイを無視して、カルツが得心したように頷く。

「ま、ワシもたまたま、そこで会ってのう。独りやいう話やき、どうせなら一緒に観んかと誘ったんじゃ」
「独り? ……そりゃまた」

驚いたようにネイを見やると、優男はバツが悪そうに目を逸らして足元の小石を蹴る真似をしてみせる。

「うるさいなあ。俺だって百発百中ってわけにはいかない日もあるんだよ」
『要はフラレたんだね』
「へえ。約束がなけりゃナンパでもしてるのかと思ったぜ」
「お前は俺をなんだと思ってるんだよ! ……ま、しようと思ってたけど」

ぼそりと付け加えたネイが横目でカルツを見やる。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24