※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[263]異邦人 ◆ALIENo70zA :2013/04/29(月) 11:53:09 ID:???

「さあて、そろそろ女性の部だな」
「まずは予選じゃのう」
「結局お前らと並んで観る羽目になるんだな……」

森崎たちが陣取ったのはすり鉢状に設置された観客席でも前列の、トラックにも程近い一席である。
この辺り既に大混雑で、さすがに席など取れなかろうと諦めていた森崎に救いの手を差し伸べたのは
見も知らぬ一般客であった。

「いやー、しかしお前って知らん内に結構有名人だったのな、モリサキ」
「イリハや剣術大会で活躍した傭兵隊長やち言われたと思うたら、すんぐに席が空いたきにねえ」
「……まあ、ありがてえ話だけどよ」

当の森崎はといえば、照れくさいやら実感が湧かぬやらで複雑な顔である。
周囲の視線はいまだにちくちくと森崎の横顔を刺激している。

『ほらほら、そんな顔してたらせっかく譲ってくれた人に申し訳ないでしょ! 笑って応える!』
「……」

肩に乗ったピコの言葉に、森崎はふうと溜息ひとつ。
呼気とともに感情を押し流して、気分を切り替える。
トラックに目をやれば、いよいよ最初の出場選手たちが控え室から出てくる頃合いだった。
思い思いに体を伸ばし、心身ともに最後の調整を始める彼女たちを見やりながら、ネイが言う。

「まあ、知り合いが出てるってんなら今更言うまでもないかも知れないけどよ、今日の競技についちゃ
 このネイ様が一応ひと通り解説させてもらうぜ」
「へえ……お前、スポーツ詳しいのか」
「意外やねあ」
「この日のためにちょっと勉強してきたんだよ! ……まさかモリサキとおっさん相手に披露することになるとは
 思わなかったけどな……とほほ」


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24