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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】


[56]異邦人 ◆ALIENo70zA :2012/11/01(木) 20:12:30 ID:???
ハリに満ちた、どこまでもしなやかな肉付きは成熟した女のそれではあり得ない。
一目、その魅力に心奪われ、二目、その鍛え方に瞠目する。
神のたわむれに描いた曲線の如きふくらはぎから純白の三つ折靴下に隠された踵の腱へと至る
筋に秘められるのは、少女というものが元来持つ、微かな熱と沈み込むようなやわらかさではない。
そこにあるのは、凝集された力の結晶である。
無理やりに鍛え上げた醜い塊ではない、匠の手で研ぎ上げられた刀の如き筋肉が、
理想的な長さと太さを併せ持つ脛骨にふわりと覆いかぶさっている。
腿が見たい、と思った。
ごく自然な心の動きに、一切の邪念はない。
そこにあるのはただ武芸を志す者として完成された肉体という概念を目にしたい、
そういう純粋な感情で、

「……」

見上げた先で、悠然と笑む少女と目が合っていた。
少女が、森崎を見下ろしたまま、言う。

「気は済みまして?」
「……はい」

こくこくと、壊れた水飲み人形のように頷く森崎に同情を寄せる者は、この場にはいなかった。

「聞いていたのとは少し違うようですが……とにかく、モリサキさん、ですわね」
「あ、ああ……」

少女の口からも、やはり森崎の名が出る。
居心地の悪さに曖昧に頷いた森崎に、少女が席を立つこともないまま口を開いた。

「単刀直入に伺います。ハンナ・ショースキーは御存知ですわね」
「え……?」


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