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【新隊長】異邦人モリサキ3【始動】
[62]異邦人 ◆ALIENo70zA
:2012/11/06(火) 19:07:01 ID:???
***
B「知ってるといえば、知ってるが……」
誤魔化しても無駄だと判断し、森崎が答える。
調べをつけた上で問うているのは、単なる枕詞か、それとも何かを試しているのか。
そもそも名指しでこちらを捜しあてたという相手だ。
組織力、資金力には疑問を差し挟む余地がない。
言葉を濁したのは相手の意図が読めないからだが、しかし森崎の返答に馬車の中の少女は
小さく首肯しただけで悠然とした笑みのまま、眉筋ひとつ動かさない。
埒が明かない、と内心で舌打ちした森崎が、一石を投じるべく口を開く。
「そういうあんたは……リンダ・ザクロイド、か?」
「あら、わたくしをご存知でしたの」
少女の、成熟した女性を思わせるような切れ長の目がぴくりと動く。
やはり少女はリンダ・ザクロイド。
ハンナが唯一勝てないという、国内最速の女で間違いないらしい。
投じた石の、水面に起こした波紋を確認して森崎が首を振る。
「いいや、俺はハンナからそんな奴がいるって名前を聞いていただけだ」
思わせぶりに、ちらりと目線を送る。
少女、リンダは先を促すような視線を返してきた。
幾ばくかの興味を引くことには成功したらしい。
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0ch BBS 2007-01-24