【勇儀】キャプテン霧雨93【再来】

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【勇儀】キャプテン霧雨93【再来】

[780]キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o ：2012/12/06(木) 01:10:08 ID:???
魔理沙「あっ………！？」

その記憶が蘇った時には、既に遅かった。
ボールを受け取った浅海が、自陣ゴール前に向けて緩いパスを送る。
そうして、ようやく魔理沙以外の選手―愉快な連中と地底の試合を見ていた者たちが、何が起こるかを即座に理解した。
しかし、もう手を打つには遅すぎた。

勇儀「………さあ守矢！こいつを見事、凌ぎきって見せなァ！！！」

実況「あ、ああっ！！？この絶望的な状況、やはりこの人は諦めていないっ！！！
　　　　自陣深くにいたのはこのためか！！守矢に最後まで安息はない！！
　　　　この位置にいるのは間違いなく、あれが飛んでくるぞォ！！！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勇儀「四天王」

何気なく一歩。
残る時間は僅か、距離は逆のゴールという不利。
しかし勇儀にそんな打算などない。ただ己の全てをこの好敵に放つ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　勇儀「奥義」

力強く二歩。
湧きたつスタジアムでさえ、勇儀の強い踏み込みの音が鳴る。
緩いパスは既に勇儀の元へと渡っている。後は勇儀が放つのを待つばかり。

――そして。

地を深く轟々と鳴らす三歩。
大きく。それは隙だらけでまともなシュートとして成立しないであろうほどに大振りに足を振り上げ―

前次写

0ch BBS 2007-01-24