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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】
[323]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2012/12/04(火) 22:33:58 ID:???
ロベルト「………」
口許を真一文字に締めながら、ロベルトはタッチライン際で仁王立ちとなっている。
サングラスをかけているのでその表情は読めないが、厳しさはヒシヒシと伝わってくる。
だが実際、彼から感じ取れる威圧の正体は、自身に向けられた怒りと翼への贖罪から来ている。
ロベルト(『いつからそんな身勝手で仲間を顧みないプレイヤーになった?』…か。
すまん翼、お前をそうしたのは俺だ。 既に過渡期に至っていたサッカースタイルを、
さもそれがサッカーの全てであるかのように刷り込んだんだ。
なのにお前を責めるなんて、俺は理不尽極まりない酷い大人だよ。)
口には出来ぬ自虐と贖罪を、ロベルトは心中で唱え続ける。
しかし彼は理不尽を知りつつ言わねばならなかった。
大空翼の未来が閉ざされる前に間違いを正さねばならなかった。
ロベルト(翼… 選手が考えるべきはPlay for winじゃなかった。
お前の考えるべき唯一にして第一の仕事はPlay for teamだ。
お前の為にチームがあるんじゃない… サンパウロ以外でもだ。)
三杉(クッ… 敵の事情だ、気にしちゃいけない! それよりも新田のフォローを…)
センターラインからスタートを切った新田は、快調にドリブルを続けている。
しかしエースプレイヤーが前線でインターセプトされながら、敵の守備に動揺は見られない。
相手の監督、ロベルト・本郷・ジ・アンドラーテによるインパクトのせいだろうか?
直観に過ぎないが、三杉にはどうもそれだけとは思えなかった。
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0ch BBS 2007-01-24