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【変化する戦術】Another-CU_6【ロベルトの章】


[363]アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/12/08(土) 12:52:26 ID:???

アマラウ(ドリブルで抜きに来る、それしかあるまい。)
石崎(シュートで来やがれ… 死んでもボールに噛り付いてやる。)
バビントン(このパスコースは絶対に開けない。 …けど、普通に考えればドリブルか。
       あの体格じゃ、そろそろスタミナが尽きてもおかしくない。
       アマラウかレナートか…どちらかの時に身体が流れてくれれば。)

『この鼻っ柱の強い新田(チビ)は真っ直ぐにゴールを目指してくる筈だ』と疑わなかった。


では当の新田本人は何を思っていただろうか?
彼はドリブルもシュートも考えていなかった。
何故ならば、彼の視線、その正面方向には上手く行くヴィジョンが見えなかったからである。

シュートにもドリブルにも、ゴールに至るまでに何かしら嫌な空気を感じる。
これには論理的な思考の帰結、その積み重ねでは一切ない。
単に先程三杉が言った『ここで勝負を決める』ための大雑把にイメージによる物に過ぎない。
また斜め横のブンナークに出すヴィジョンについては最初からナンセンス。
彼は自分程度のパス技術で無謀なチェレンジをする気は更々無かった。

こうなると、八方塞がりとまで言わずとも、どの選択も帯に短し襷に長しである。
『これしかない』と突き進むまでの燃料としては不足…

だが新田には意外な方向にゴールへのヴィジョンを感じていた。
それは斜め後方…ドトールと会合した時に投げられたコーチングにあった。
『ドリブルで突き進め』という指示、『右だ』というコーチング。
この二つの三杉の声は、新田の耳にほぼイコールな音量として認識されていた。


0ch BBS 2007-01-24