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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[162]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ
:2013/04/07(日) 15:01:01 ID:???
陽子「森崎くんだって…いくら諦めないと固く思っていても、一度奪われたゴールを無かった事には出来ないでしょ?
一度負けた試合はもう勝てないでしょ?ワールドユース本大会の抽選だって勝手に決められるだけじゃない。
森崎くんにいくら精神力があっても、どうしようも無い事だってあるじゃない」
陽子の瞳は僅かに潤んでおり、頬もアルコールのせいか朱に染まりだしている。
越えようとしても越えられぬ思念の泥沼へと入り込んで、思考は堂々巡りを繰り返していく。
森崎「取られたゴールを嘆くよりも、それを取り返す方法を考えた方が良いぜ」
相手の返事を受けて、陽子の顔がわずかにゆるむ。だが元気になった訳ではない。
陽子「やっぱりね。森崎くんならそう言うと思った」
沈鬱な気がより表情に重ねられただけであった。
森崎「…じゃあ、なんでそんなに悲しそうなんだよ」
陽子「森崎くんはとってもメンタルが強い選手。上を上を目指す事ばかり考えて、邪魔する者は全部蹴散らす。
ついてこれない者は容赦なく切り捨てる。サッカー選手として一つの理想像だと思うわ」
森崎「なんでそれが悪い事の様に言うんだよ!?」
森崎には分からなかった。陽子の背景は知っていても、彼女に及ぼした影響は分からなかった。
陽子の人となりはこれまでの交流で把握したと思っていたが、彼女の心の奥底に積もる思念には気付いていなかった。
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0ch BBS 2007-01-24