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【バグサッカー】きれぼしサッカー【やりまーす】
[163]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ
:2013/04/07(日) 15:05:49 ID:???
――――――俺、パルメイラスと契約延長したら指輪を買うんだ…――――――
ドキン。
森崎の返事を聞いて、急に胸が高鳴る。
陽子「(……えっ?)」
思いもよらぬ突然の告白に、一瞬思考が停止する。これまでの陽子の人生の中で初めての感情の直撃を受け、
頭の中は麻痺したような、蕩けたような、陶然とした状態になっていた。
陽子「(え……ゆ、指輪?森崎くん、私のこと、好きなの!?……あっ、いやっ…ど、どうしよう……)」
カッカッと顔が火照りはじめ、こころよいとまどいの中にときめきを感じ始めていた。
断続的であり仕事の一環ではあるが、陽子は3年もの間森崎を観察してきた。
その過程で、何者にも屈しようとせず、どんな絶望的な状況に陥っても諦める事を知らない闘志を感じ取り、
知らず知らずのうちに敬意を抱くようになっていた。
そうした中でのこの発言である。嬉しい、とおもった。
こうまで言われて心が動かない女は、女でないであろう。だが。
――――――ダメだ………――――――
瞬時にして諦念が雲のように陽子を覆う。自らの状況と経緯がふとした拍子で思い出された途端、
よろこびが霧のように掻き消えた。自分は何もできないお荷物、困難に立ち向かえない負け犬、意気地なし………
踵を返しパーティ会場から立ち去る。周りの反応も目に映らず、何も考えぬまま去って行った。
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0ch BBS 2007-01-24